第2章

登録販売者試験:第2章「症状からみた主な副作用(全身に現れる副作用)」の暗記ポイント・要点まとめ

いよいよ第2章、最後の勉強ポイントです!

副作用はあまり聞いたことのない症状名・病名が並びます。

吉田
吉田
今回の記事でまとめている内容は特に試験で問われやすい、超重要ポイントです。

しっかり覚えて、試験に備えましょう!

症状からみた副作用の項目は、2回に分けて要点をまとめていきます。

副作用が生じた場合の対応

医薬品は、十分注意して適正に使用された場合でも、副作用を生じることがあります。

重篤な副作用は発生頻度が低く、医薬品の販売等に従事する専門家にとっても遭遇する機会は極めてまれです。

一般用医薬品による副作用は、長期連用のほか、不適切な医薬品の併用や医薬品服用時のアルコール飲用等が原因で起きる場合があります。

必要に応じて医師の診察を受けるよう案内しましょう。

全身的に現れる副作用

ここからは冒頭でお伝えした通り、試験対策において超重要箇所と呼ばれる部分です。

引っ掛けにも使われることが多く、試験ではほとんどと言っていいほど、関連問題が出題される傾向にあります。

吉田
吉田
症状名はもちろん、概要もしっかり覚えるようにしましょう!

ショック(アナフィラキシー)・アナフィラキシー様症状

ショック(アナフィラキシー)は、即時型のアレルギー(過敏)反応です。

医薬品の場合、以前にその医薬品によって蕁麻疹などのアレルギーを起こしたことがある人で起きる可能性が高いとされています。

一般に、顔や上半身の紅潮・熱感、蕁麻疹、ロ唇や舌・手足のしびれ感、むくみ、息苦しさなど複数の症状が突如現れるのが特徴です。

発症すると急速に症状が進行し、チアノーゼや呼吸困難を生じて致命的な症状にまで発展することもあります。

皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群/SJS)

皮膚粘膜眼症候群は、38°C以上の高熱を伴って、発疹しん・発赤、火傷様の水疱ほう等の激しい症状が比較的短時間のうちに現れます。

発症時、両目に結膜炎が起こるのが特徴です。

発生の詳細は不明で、発症を予測することは困難とされています。

中毒性表皮壊死融解症(TEN)

中毒性表皮壊死融解症は、38°C以上の高熱を伴って広範囲の皮膚に発赤が生じます。

全身の10%以上に火傷様の水疱ほう、皮膚の剥はく離、びらん等が認められ、口唇の発赤・びらん、眼の充血等の症状を伴う病態です。

最初に報告をした医師の名前にちなんでライエル症候群とも呼ばれます。

TENの症状はSJSよりも酷いとされています。

TEN・SJSは原因医薬品を服用してから2週間後に発症されることがほとんどですが、1ヶ月以上経ってから発症することもあり、発症を予測することは困難です。

肝機能障害

医薬品により生じる肝機能障害は、中毒性のものとアレルギー性のものに大別されます。

肝機能障害の原因
  • 中毒性:成分又はその代謝物の直接的肝毒性が原因で起きる
  • アレルギー性:有効成分に対する抗原抗体反応が原因で起きる(遅延型アレルギー)

軽度の肝障害の場合、自覚症状がなく、健康診断等の血液検査(肝機能検査値の悪化)で初めて判明することが多いとされています。

主な症状に、全身の倦怠感、黄疸のほか、発熱、発疹、皮膚の掻痒感、吐き気などがあります。

黄疸とは、ビリルビン(黄色色素)が胆汁中へ排出されず血液中に滞留することにより生じる、皮膚や白眼が黄色くなる病態です。

また、過剰となった血液中のビリルビンが尿中に排出されることにより、尿の色が濃くなることもあります。

長期的に、原因となった医薬品などを使用し続けた場合、肝不全といった重篤な肝機能障害に陥る危険があります。

吉田
吉田
健康食品、ダイエット食品として購入された無許可医薬品でも症例が出ているんですよ。

偽アルドステロン症

体内に塩分(ナトリウム)と水が貯留し、体からカリウムが失われることによって生じる病態です。

副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加していないにもかかわらず、このような状態となることから、偽アルドステロン症と呼ばれています。

偽アルドステロン症の主な症状
  • 初期症状:むくみ、尿量減少、血圧上昇、筋肉痛など
  • 中・後期症状:筋力低下、歩行困難、痙攣など

小柄な人や高齢者、原因医薬品の長期服用後に初めて発症する場合もあり、複数の医薬品や、医薬品と食品との間の相互作用によって起きることがあります。

原因となる成分はカンゾウ、グリチルリチン酸です。

病気等に対する抵抗力の低下等

医薬品の使用が原因で血液中の白血球(好中球)が減少し、細菌やウイルスの感染に対する抵抗力が弱くなることがあります。

突然の高熱、悪寒、喉の痛み、口内炎、倦けん怠感等の症状を生じることも…。

進行すると重症の細菌感染を繰り返し、致命的となることもあります。

ステロイド性抗炎症薬や抗癌がん薬などが、そのような易感染性をもたらすことが知られています。

初期においては、かぜ等の症状と見分けることが難しいため、原因医薬品の使用を漫然と継続して悪化させる場合があるので注意が必要です。

精神神経系に現れる副作用

副作用には全身症状として現れるものとは別に、精神神経系に現れるものもあります。

こちらも試験対策としては最重要ポイントになりますので、しっかり覚えていきましょう!

精神神経障害

医薬品の副作用によって中枢神経系が影響を受け、物事に集中できない、落ち着きがなくなるなどの症状が発現します。

不眠、不安、震え(振戦)、興奮、眠気、うつ等の精神神経症状を生じることがありますが、比較的軽視されやすい傾向にあります。

無菌性髄膜炎

無菌性髄膜炎は、髄液に細菌・真菌が検出されない髄膜炎です。

大部分はウイルスが原因と考えられていますが、マイコプラズマ感染症やライム病、医薬品の副作用などによって生じることもあります。

医薬品の副作用が原因の場合、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、関節リウマチ等の基礎疾患がある人は発症リスクが高いとされています。

多くの場合、発症は急性で、首筋のつっぱりを伴った激しい頭痛、発熱、吐きけ、意識混濁などの症状が現れます。

その他の神経系副作用

心臓や血管に作用する医薬品により、頭痛やめまい、浮動感(体がふわふわと宙に浮いたような感じ)、不安定感(体がぐらぐらする感じ)などが生じることがあります。

原因医薬品を長期服用、過量服用するなどの不適切な使用によって、倦怠感や虚脱感が現れる可能性が高くなります。

まとめ

登録販売者が実務で影響する医薬品は、基本的には過去の症例データを集め、副作用が出にくいもので安全性の高いものがほとんどです。

しかし、その中でも稀に重篤な副作用が現れることがあり、安全性が高いとは言え、危険性がゼロとは言えません。

命の危険に関わることだからこそ、試験では頻出問題として取り扱われています。

吉田
吉田
副作用をまとめた内容は次の記事にもありますので、しっかり確認するようにしてくださいね!
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吉田
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登録販売者資格受験ナビ管理人