第3章

登録販売者試験:第3章「精神神経に作用する薬(鎮暈薬・小児鎮静薬)」の暗記ポイント・要点まとめ

精神神経に作用する薬の項目では、こちらが最後の記事となります!

鎮暈薬は覚えることが少なく、小児鎮静薬に関しては範囲も狭いので優先順位は低めでも大丈夫です。

鎮暈薬に関しては、覚えるべきポイントがあるので、その点を重点的にまとめていきます。

吉田
吉田
ただし、ここを捨てて点を落とすのはもったいないので、できれば覚えて欲しいなという内容です!

鎮暈薬(乗物酔い防止薬)

鎮暈薬(ちんうんやく)とは、乗物酔い(動揺病)によるめまい、吐き気、頭痛を防止し、緩和することを目的とする医薬品です。

抗めまい成分、抗ヒスタミン成分、抗コリン成分及び鎮静成分には、いずれも眠気を促す作用があります。

吐き気を抑えることを目的とした成分も配合されるが、つわりに伴う吐き気への対処として使用することは適当ではありません。

抗めまい成分

ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用があります。

副作用として、抗ヒスタミン成分や抗コリン成分と同様に頭痛、排尿困難、眠気、散瞳による異常な眩しさ、口渇のほか、浮動感や不安定感が現れることも。

副作用と注意事項
  • 排尿困難(悪化で尿閉になる可能性がある)
  • 緑内障(眼圧上昇の恐れがある)

抗ヒスタミン成分

延髄にある嘔吐中枢への刺激や内耳の前庭における自律神経反射を抑える作用があります。

抗ヒスタミン成分の主な薬品名
  • ジメンヒドリナート(ジフェンヒドラミンテオクル酸塩の一般名)
  • クロルフェニラミンマレイン酸塩
  • ジフェンヒドラミンサリチル酸塩
  • メクリジン塩酸塩:他成分に比べ、作用が現れるのが遅く持続時間が長い
  • プロメタジン(プロメタジンテオクル酸塩等):15歳未満の小児では使用を避ける

抗コリン成分

中枢に作用して自律神経系の混乱を軽減させるとともに、末梢では消化管の緊張を低下させる作用があります。

スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、消化管からよく吸収され、他の抗コリン成分と比べて脳内に移行しやすい成分です。

肝臓で速やかに代謝されてしまうため、抗ヒスタミン成分等と比べて作用の持続時間は短いとされています。

副作用と注意事項
  • 散瞳による眩しさ、目のかすみ
  • 顔の火照り
  • 口渇
  • 便秘
  • 排尿困難

ブロムワレリル尿素・アリルイソプロピルアセチル尿素

乗物酔いの発現には不安や緊張などの心理的な要因による影響も大きく、ブロムワレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素は鎮静成分として緊張緩和のため使用されます。

鎮静成分の詳しい内容はこちら↓

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キサンチン系成分

脳に軽い興奮を起こし、平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させることを目的に使用されます。

キサンチン系成分はカフェイン(無水カフェイン、クエン酸カフェインなど)やジプロフィリンなど。

カフェインには、乗物酔いに伴う頭痛を和らげる作用も期待されますが、鎮暈成分・鎮静成分の作用による眠気が解消されるわけではありません

局所麻酔成分

胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐き気を抑えることを目的として使用されます。

鎮暈薬・乗り物酔い防止薬としては、アミノ安息香酸エチルのような局所麻酔成分が配合されている場合も。

メトヘモグロビン血症(チアノーゼのリスクがある)を起こす恐れがあるため、6歳未満の小児への使用は避ける必要があります。

小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)

小児鎮静薬は、小児の夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状を鎮めるほか、小児における虚弱体質、消化不良などの改善を目的とする医薬品(生薬製剤・漢方処方製剤)です。

症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがあります。

漢方処方製剤と主な副作用

用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合でも、生後3ヶ月未満の乳児には使用してはいけません

小児の疳を適応症とする主な漢方処方製剤
  • 柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
  • 桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
  • 抑肝散(よくかんさん)
  • 抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
  • 小建中湯(しょうけんちゅうとう)

柴胡加竜骨牡蠣湯、桂枝加竜骨牡蠣湯、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏を小児の夜泣きに用いるときは、1週間位服用しても症状の改善がみられない場合、服用を一時中止します。

専門家に相談するなど、その漢方処方製剤の使用が適しているかどうか見直すなどの対応が必要です。

まとめ

最後の「小児の疳を適応症とする〜」の内容は、正直言うと捨てて構いません。

一部漢方製剤が催眠鎮静薬の項目で出てきたものと被る上に、そちらの方がより重要な内容になるからです。

吉田
吉田
そういやそんなこと書いてあったな…くらいでさらっと流してもいいと個人的には思います。

余裕があれば覚えて欲しいところですが、試験日が迫っているようであれば飛ばしてもいい内容です。

「神経作用に作用する薬」に関するまとめはこれで最後になります。

最初の2つのまとめをしっかり覚えて、余裕があればこちらも勉強してくださいね!

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吉田
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登録販売者資格受験ナビ管理人