第2章

登録販売者試験:第2章「症状からみた主な副作用(体の局所に現れる副作用)」の暗記ポイント・要点まとめ

この記事は前回の「症状からみた主な副作用(全身に現れる副作用)」の続きの内容です。

登録販売者試験:第2章「症状からみた主な副作用(全身に現れる副作用)」の暗記ポイント・要点まとめいよいよ第2章、最後の勉強ポイントです! 副作用はあまり聞いたことのない症状名・病名が並びます。 しっかり覚えて、試...

今回の記事も、前回同様かなり重要な内容なので、しっかり覚えて試験対策に臨んでください!

消化器系に現れる副作用

消化器系に現れる副作用で重要なものは消化性潰瘍とイレウス様症状の2つです。

下記で重要ポイントをまとめているので、要点を参考に勉強を進めてください。

消化性潰瘍

胃や十二指腸の粘膜組織が傷害されて、その一部が粘膜筋板を超えて欠損する状態です。

胃のもたれ、食欲低下、胸やけ、吐きけ、胃痛、空腹時にみぞおちが痛くなる、消化管出血に伴って糞便が黒くなるなどの症状が現れます。

自覚症状が乏しいことも多く、突然の吐血・下血あるいは貧血症状によって発見に至ることも珍しくありません。

イレウス様症状(腸閉塞様症状)

イレウスとは、腸内容物の通過が阻害された状態のことを指し、小児、高齢者、便秘傾向のある人は発症のリスクが高いと言われています。

激しい腹痛やガス排出(おなら)の停止、嘔吐、腹部膨満感を伴う著しい便秘が現れるのが特徴です。

嘔吐などの症状が酷い場合は、全身状態の衰弱が急激に進行する恐れがあります。

呼吸器系に現れる副作用

呼吸器の副作用はいずれも重篤な症状です。

試験のみならず、実務でも思い当たる節があれば速やかに医師への相談を推奨しましょう。

吉田
吉田
もちろん、この項目も超重要ポイントになります!

間質性肺炎

肺の中で肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織(間質)が炎症を起こしたものです。

発症すると、肺胞と毛細血管の間のガス交換効率が低下して血液に酸素を十分取り込むことができず、体内は低酸素状態となります。

間質性肺炎の主な症状・特徴
  • 息切れ・息苦しさ等の呼吸困難、空咳(痰の出ない咳)、発熱
  • 医薬品の使用開始から1〜2週間程度で起きることが多い
  • かぜや気管支炎の症状と区別が難しい
  • 悪化すると肺線維症(肺が線維化を起こして硬くなる状態)に移行することがある

喘息

原因となる医薬品の使用後、短時間(1時間以内)のうちに鼻水・鼻づまりが現れ、続いて咳、喘鳴、呼吸困難を生じます。

吉田
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酷い場合は24時間以上続き、意識消失や呼吸停止にまでなることも…。
喘息の主な症状・特徴
  • 時間とともに悪化
  • 顔面の紅潮や目の充血、吐きけ、腹痛、下痢等を伴うこともある
  • 内服薬のほか、坐薬や外用薬でも誘発されることがある
  • 医薬品で喘息発作を起こしたことがあると重症化する恐れがある

非アレルギー性の鼻炎や蓄膿症、鼻ポリープ、嗅覚異常、季節に関係なく喘息発作が起こる人などで発症しやすいとされています。

循環器系に現れる副作用

循環器系は心臓、動脈、静脈、毛細血管からなる器官の総称です。

呼吸器系と同じく、循環器系も重篤な副作用が現れることがあります。

鬱血性心不全

全身が必要とする量の血液を心臓から送り出すことができなくなり、肺に血液が貯留して、種々の症状を示す疾患です。

息切れ、疲れやすい、足のむくみ、急な体重の増加、咳とピンク色の痰などを認めた場合は、鬱血性心不全の可能性があります。

心不全の既往がある人は、薬剤による心不全を起こしやすいと言われています。

不整脈

心筋の自動性や興奮伝導の異常が原因で心臓の拍動リズムが乱れる病態です。

めまい、立ちくらみ、全身のだるさ、動悸、息切れ、胸部の不快感、脈の欠落等の症状が現れます。

失神する場合は、自動体外式除細動器(AED)の使用を考慮するとともに、救急救命処置が可能な医療機関へ受診する必要があります。

代謝機能の低下によって発症リスクが高まることがあるので、腎機能や肝機能の低下、併用薬との相互作用などに留意し、高齢者において配慮が重要です。

泌尿器系に現れる副作用

一般的には副作用が泌尿器系に結びつくと考えられていないことが多いです。

試験対策においても、他の項目ほど重要視されていません。

吉田
吉田
しかし、登録販売者として知っておかなければならない知識のひとつなので、しっかり覚えておきましょう!

腎障害

尿量の減少、一時的な尿量の上昇、むくみ、倦怠感、発疹、吐き気、発熱、尿が濁る・赤みを帯びる(血尿)などの症状が現れます。

排尿困難・尿閉

副交感神経系の機能を抑制する作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、膀胱の排尿筋の収縮が抑制されることがあります。

尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感がある等の症状を生じることがあるり、尿勢の低下等の兆候に留意が必要です。

膀胱炎様症状

尿の回数増加(頻尿)、排尿時の疼痛、残尿感等の症状が現れることがあります。

感覚器系に現れる副作用

ここで覚えるべきポイントはたったのひとつです。

吉田
吉田
眼圧上昇の項目だけはしっかり覚えるようにしてください!

医薬品によっては、一過性の副作用として瞳孔の散大による眩しさ、目のかすみなどの症状が現れることがあります。

眼圧上昇

眼球内の角膜と水晶体の間を満たしている眼房水が排出されにくくなると、眼圧が上昇して視覚障害を生じます。

抗コリン作用がある成分が配合された医薬品によって眼圧が上昇し(急性緑内障発作)、眼痛や眼の充血に加え、急激な視力低下を招くこともあります。

緑内障がある人では症状が悪化する恐れがあるため、厳重な注意が必要です。

高眼圧を長時間放置すると、視神経が損傷して不可逆的な視覚障害(視野欠損や失明)に至る恐れがあります。

胃痛の薬には抗コリン成分が入っていることがあるため、眼圧上昇の原因になることがあります。

皮膚に現れる副作用

皮膚に現れる副作用は肉眼で発見しやすく、また実務でもよく耳にする副作用の症状でもあります。

接触皮膚炎、光線過敏症の2点が重要ポイントになります。

接触皮膚炎

化学物質や金属等に皮膚が反応して、強い痒みを伴う発疹、腫れ、水疱・ただれなどの激しい炎症症状や色素沈着、白斑等を生じることがあります。

吉田
吉田
外用薬の副作用で生じることもありますよ。

いわゆる「肌に合わない」という状態であり、外来性の物質が皮膚に接触することで現れます。

発症するか否かはその人の体質によって異なりますが、医薬品が触れた皮膚の部分にのみ生じ、正常な皮膚との境界がはっきりしているのが特徴です。

再びその医薬品に触れると再発する可能性がありますが、アレルギー性皮膚炎の場合は、発症部位は医薬品の接触部位に限定されません。

光線過敏症

太陽光線(紫外線)に曝されて初めて起こるかぶれ症状です。

医薬品が触れた部分だけでなく、全身へ広がって重篤化する場合があります。

光線過敏症が現れた場合は、皮膚に医薬品が残らないよう十分に患部を洗浄し、遮光する必要があります。

薄手の服や白色の記事の服は紫外線を透過することがあるため、遮光には不向きです。

薬疹

発疹・発赤等の皮膚症状で、あらゆる医薬品で起きる可能性があり、同じ医薬品でも生じる発疹の型は人によってさまざまです。

赤い大小の斑点(紅斑)、小さく盛り上がった湿疹(丘疹)のほか、水疱を生じることもあります。

皮膚以外に、眼の充血や口唇・口腔粘膜に異常が見られることもあり、医薬品の使用後1〜2週間で起きることが多いです。

※長期服用で薬疹が出ないとは限りません。

薬疹を経験したことがある人が再度、同種の医薬品を使用すると、ショック(アナフィラキシー)、SJS、TENなどのより重篤なアレルギー反応を生じる可能性があります。

まとめ

長くなりましたが、この記事でお伝えした内容で第2章は終わりです!

このあと、苦手だという人が多い第3章に入ります。

副作用を覚えるのが難しい…という人は、自分の身体に当てはめて考えてみたり、実際に医薬品に添付されている「使用上の注意」を読むことをおすすめします。

吉田
吉田
わたしはこの2章、次の3章は使用上の注意を読んで覚えたりしました。

まだ先は長いですが、頑張って試験対策して合格を目指しましょう!

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吉田
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登録販売者資格受験ナビ管理人