第3章

登録販売者試験:第3章「精神神経に作用する薬(催眠鎮静薬・眠気を防ぐ薬)」の暗記ポイント・要点まとめ

風邪薬、解熱鎮痛薬と多少内容が被る項目を前回・前々回と記事にしてきましたが、今回は少し違った内容を学んでいただきます。

催眠鎮静薬・眠気を防ぐ薬…ということで、睡眠改善薬と眠気を取る薬のお話です。

吉田
吉田
睡眠改善薬ならドリエル、眠気を取る薬なら眠眠打破が有名ですね!

眠気を促す薬

化学的に配合されるものでは抗ヒスタミン成分とブロムワレリル尿素・アリルイソプロピルアセチル尿素の2種類です。

漢方製剤はもう少し数が多く、ここでは5種類を紹介します。

抗ヒスタミン製剤(ジフェンヒドラミン塩酸塩)

抗ヒスタミン成分を主とする催眠鎮静薬は、医療機関で不眠症治療のため処方される睡眠薬と区別するため、一般用医薬品では睡眠改善薬・睡眠補助剤と呼ばれます。

妊娠中に起こる睡眠障害はホルモンバランスなどの変化によって生じるため、抗ヒスタミン製剤の服用で症状は改善できません。

小児・若年者では抗ヒスタミン成分によって神経過敏、中枢興奮などの期待しない作用が現れる可能性があります。

注意事項
  • 妊婦又は妊娠していると思われる女性は服用不可
  • 15歳未満の小児
  • 若年者

ブロムワレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素

いずれも脳の興奮を抑え、痛覚を鈍くする作用があります。

催眠鎮静薬よりも風邪薬や解熱鎮痛薬などに補助成分として配合されるケースが多く、少量でも眠気を催しやすく、依存性が高い特徴があり、成分の摂取には注意が必要です。

ブロムワレリル尿素は胎児障害の可能性があるため、妊娠または妊娠している可能性がある人には使用を避けます。

注意事項
  • 依存性があり乱用に注意
  • 機械類の運転・操作
  • 胎児障害

生薬成分

神経の興奮・緊張緩和を期待してチョウトウコウ、サンソウニン、カノコソウ、チャボトケイソウ、ホップなどの生薬成分が複数配合されている製品があります。

生薬成分のみからなる鎮静薬であっても、複数の鎮静薬の併用や、長期連用は避けるべきです。

吉田
吉田
以下は不安・不眠の改善を目的とした漢方製剤を説明していきます!
  • 酸棗仁湯(さんそうにんとう)
  • 体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの不眠症、神経症に適す
    胃腸が弱い人、下痢又は下痢傾向のある人では、消化器系の副作用が現れやすく不向き
    1週間位服用して症状の改善がみられない場合には、漫然と服用を継続せず、医療機関を受診を推奨

  • 加味帰脾湯(かみきひとう)
  • 体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの貧血、不眠症、精神不安、神経症に適す

  • 抑肝散(よくかんさん)・抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
  • 抑肝散は体力中等度、抑肝散加陳皮半夏は体力中等度で消化器が弱いものの幅広く用いることが可能
    神経が昂り、怒りやすい、イライラなどがあるものの神経症、不眠症、小児夜泣き、小児疳症、歯ぎしり、更年期障害、血の道症に適す

  • 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
  • 体力中等度以上で、精神不安があり、動悸、不眠、便秘などを伴う高血圧の随伴症状、神経症、更年期神経症、小児夜泣き、便秘に適す
    体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人、瀉下薬(下剤)を服用している人では、腹痛、激しい腹痛を伴う下痢の副作用が現れやすいなど、不向き

重篤な副作用
  • 肝機能障害
  • 間質性肺炎
  • 桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
  • 体力中等度以下で疲れやすく、興奮しやすいものの神経質、不眠症、小児夜泣き、夜尿症、眼精疲労、神経症に適す

眠気を防ぐ薬

眠気や倦怠感を除去することを目的とした医薬品で、主な有効成分は、カフェイン(無水カフェイン、安息香酸ナトリウムカフェインなど)です。

脳に軽い興奮状態を引き起こし、一時的に眠気や倦怠感を抑える効果がありますが、脳が過剰に興奮すると震え、めまい、不安、不眠などの副作用が起きる可能性があります。

副作用として胃腸障害(食欲不振、悪心・嘔吐)が現れることがあり、胃酸過多の人や胃潰瘍のある人は、服用を避けるべきです。

また、心筋を興奮させる作用もあり、心臓病の既往歴を持つ人は動悸などの副作用を生じる恐れがあり使用は避けます。

カフェインは血液−胎盤関門を通過、乳汁中にも移行することが知られているため、胎児・乳児の発達に影響を与える可能性があるため注意が必要です。

眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量はカフェインとして200mg、1日摂取量はカフェインとして500mgが上限とされています。

使用注意・使用禁忌
  • 胃酸過多、胃潰瘍のある人
  • 心臓病の既往歴がある人
  • 妊娠・授乳中の女性
  • 長期連用で依存を形成

まとめ

今回は睡眠に関する一般用医薬品についてまとめてみました。

催眠鎮静薬は実務で質問を受ける機会が少しずつ増えています。

ストレスなどの理由で眠りが浅い、寝つきが悪いといった訴えで求める人が多いのでしょう。

あまり馴染みがないかもしれませんが、抗ヒスタミン剤はアレルギー薬としても使用されている汎用性が高い成分です。

吉田
吉田
抗ヒスタミン=催眠鎮静薬・アレルギー薬と覚えると効率がいいかもしれません。

カフェインは日常生活においても、コーヒーや紅茶、お茶と口にする機会が多いので他の項目に比べると身近かなと思います。

日常生活に当てはめて考えると覚えやすくなるので、普段の生活を思い浮かべながら勉強に取り組んでみてくださいね!

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吉田
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登録販売者資格受験ナビ管理人