第3章

登録販売者試験:第3章「精神神経に作用する薬(解熱鎮痛薬)」の暗記ポイント・要点まとめ

前回は精神神経に作用する薬で「風邪薬」について説明していきましたが、この記事では「解熱鎮痛薬」の暗記ポイント・要点について説明していきます。

風邪薬に解熱鎮痛薬も使用されていることが多く、前記事で触れた内容がここでも出てきますが、どちらも重要事項になるのでしっかり覚えていきましょう!

解熱鎮痛薬とは

痛みは病気や外傷などに対する警告信号として、発熱は細菌やウイルス等の感染等に対する生体防御機能の一つとして引き起こされる症状です。

解熱鎮痛薬は、発熱や痛みの原因である病気や外傷を根本的に治すものではありません。

病気や外傷が原因で生じている発熱や痛みを緩和するために使用される医薬品の総称で、鎮痛、解熱、抗炎症を目的として使用されます。

解熱鎮痛薬の代表的な配合成分等、主な副作用

解熱鎮痛成分は、化学的に合成された成分と生薬成分とに大別されます。

体の各部(末梢)での痛みや炎症反応には、局所のプロスタグランジン産生を抑制する作用により、それらを鎮めます。

解熱鎮痛成分に共通する重篤な副作用の例
  • アレルギー(アナフィラキシー)
  • 肝機能障害
  • 腎障害
  • 胃粘膜障害
  • 皮膚粘膜眼症候群/SJS
  • 中毒性表皮壊死融解症喘息/TEN

化学的に合成された成分

解熱鎮痛成分には化学的に合成された成分と生薬成分がありますが、まずは化学的に合成された成分の暗記ポイントと要点をまとめていきます。

サリチル酸系解熱鎮痛成分

サリチル酸系解熱鎮痛成分はアスピリン(別名アセチルサリチル酸)、サザピリン、エテンザミド、サリチルアミド等の総称です。

アスピリンは、他の解熱鎮痛成分に比較して胃腸障害を起こしやすく、アスピリンアルミニウム等で胃粘膜への刺激を低減する工夫がされています。

血液を凝固しにくくする作用があり、血栓ができやすい人に対する血栓予防薬として使用されている反面、出産予定日12週以内の人は使用できません

エテンザミドは、痛みの伝わりを抑える働きが強く、作用の仕組みの違いによる相乗効果を期待して、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合されることが多いです。

アセトアミノフェン、カフェイン、エテンザミドの組合せは、それぞれの頭文字から「ACE処方」と呼ばれる

アセトアミノフェン

主に中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすため、末梢における抗炎症作用は期待できません

その分、他の解熱鎮痛成分のような胃腸障害は少なく、空腹時に服用できる製品もあります。

吉田
吉田
重篤な副作用に肝機能障害が含まれているため、アルコール摂取が多い人は要注意です!

イブプロフェン

アスピリン等に比べて胃腸への悪影響が少なく、抗炎症作用も示すことから、頭痛、咽頭痛、月経痛(生理痛)、腰痛等に使用されます。

一般用医薬品では小児(15歳未満)向けの製品はありません。

イブプロフェンは、プロスタグランジンの産生を抑制することで消化管粘膜の防御機能を低下させます。

消化管に広範に炎症を生じる疾患である胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、またはクローン氏病の既往歴がある人では、疾患の再発を招く恐れがあります。

重篤な副作用の例
  • 肝機能障害
  • 腎障害
  • 無菌性髄膜炎

イソプロピルアンチピリン

ピリン系解熱鎮静成分は解熱及び鎮痛の作用は比較的強いが、抗炎症作用は弱いため、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合されます。

吉田
吉田
現在、イソプロピルアンチピリンが一般用医薬品で唯一のピリン系解熱鎮痛成分です!

医療用医薬品においては、現在でもイソプロピルアンチピリン以外のピリン系解熱鎮痛成分を有効成分とするものがあります。

ピリン系解熱鎮痛成分によって薬疹(ピリン疹) 等のアレルギー症状を起こしたことがある人には使用を避けましょう。

生薬成分の解熱鎮痛剤

  • 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
  • 体力に関わらず、筋肉の急激な痙攣を伴う痛みのあるものの、こむら返り、筋肉の痙攣、腹痛、腰痛に適す
    ただし、症状がある時のみの服用で、長期連用は避ける

重篤な副作用
  • 肝機能障害
  • 間質性肺炎
  • 鬱血性心不全
  • 心室頻拍
  • 桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)・桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)
  • いずれも体力虚弱で、汗が出て手足が冷えて強張り、ときに尿量が少ないものの関節痛、神経痛に適している
    動悸、のぼせ、ほてりが現れやすいなどの理由で、のぼせが強く、赤ら顔で体力が充実している人には不向き

  • 薏苡仁湯(よくいにんとう)・麻杏薏甘湯(まきょうよくかんとう)
  • 薏苡仁湯は体力中等度で、関節痛・筋肉痛などに適す
    麻杏薏甘湯は体力中等度で、関節や筋肉の腫れや痛みがある関節痛、神経痛、いぼ、手足の荒れに適していますが、どちらも体が虚弱で胃腸が弱い人には不向き

  • 疎経活血湯(そけいかっけつとう)
  • 体力中等度で痛みがあり、ときに痺れがあるものの関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛に適す
    消化器系の副作用が現れやすいなどの理由で胃腸が弱く下痢しやすい人には不向き

  • 当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃく)
  • 体力中等度以下で手足・下肢の冷えを感じ、下肢・下腹部が痛くなりやすく、冷え性、腰痛、下腹部痛、頭痛、しもやけなどに適す
    胃腸の弱い人には不向き

  • 釣藤散(ちょうとうさん)
  • 体力中等度で慢性な頭痛、めまい、肩こりがあるものの神経症、高血圧の傾向があるものが適す
    食欲不振、胃部不快感などが現れやすいなどの理由で胃腸虚弱で冷え性のひとには不向き

  • 呉茱萸湯(ごしゅゆとう)
  • 体力中等度以下で、手足の冷え、肩こり、みぞおちの膨張感があるものの、頭痛、頭痛に伴う吐き気・嘔吐、しゃっくりに適す

まとめ

ここで特に覚えにくいのは漢方だと思いますが、今後それぞれの項目で漢方の記述があります。

しかも出題率は地域差やその年の試験によって大きく左右されることが多いため、覚えられないからと捨ててしまった場合、点数不足で足切りに遭う可能性も…

吉田
吉田
漢方の覚え方のコツは、「漢方製剤名」と「虚実」と「適応症状」をセットで覚えること!

時間があれば、ドラックストアで販売されている漢方製剤をチェックしに行くのがおすすめです。

実物を見てみることで、映像としてインプットされるので覚えが良くなります。

暗記が苦手な人ほどやってみて欲しい勉強法です!

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吉田
吉田
登録販売者資格受験ナビ管理人